その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

北海道の「草森通信」7号が届きました!

このところひどい政治・社会状況が続いていますが、自然の猛威もひどく言葉もありません。西日本各地の豪雨で被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。北海道の十勝も豪雨、猛暑と厳しい天候らしく心配していたのですが、いつもどうり「草森通信」7号…

『明日の王 詩と評論』の書評出ました!

『明日の王 詩と評論』草森紳一・嵩文彦共著(未知谷刊)の書評が相次いで出ましたので、以前の分も合わせてご紹介いたします! ゴールデンウィークのお休みにぜひご一読を!!北海道新聞 4月8日付十勝毎日新聞 4月11日付 毎日新聞 2月11日付 「ENGINE EYE …

「蔵書整理トーク」3月30日付ブログの続きです

雪の日のトークからまだ1か月も経たないのに、 桜の季節へ、新緑の季節へとせわしなく時が過ぎていきます。前回3月30日付けブログで、草森紳一の蔵書整理は200万ほどで済みましたと書いてから、10年前のいろいろなことを思い出しました。 もともと200万の予…

3月21日B&Bトーク当日、東京・下北沢は雪でした!

早いものでB&Bのトーク「物書きにとっての蔵書と家族 『本で床は抜けるのか』文庫版刊行記念」http://bookandbeer.com/event/20180321_hon-nuke/から一週間余り。 3月21日春分の日は、朝起きると雪。世田谷は気温2度で、夕方には雪が雨に変わり、猛烈に寒…

ブックカフェB&Bで「草森蔵書整理プロジェクト」などのトーク!

「Webマガジン航」で連載時から大きな反響を呼び、単行本化(本の雑誌社)された 『本で床は抜けるのか』が中公文庫になります。(写真は見本、出版は3月23日頃の予定) web→単行本→文庫と着実に読者層を広げているのは、今まさに紙の本と私たちの付き合い方…

ミモザの花を胸の中に―

もう3年前になるのですね……2015年3月22日のブログに、「ミモザの花を森茉莉さんに」と題してブログを書きました。近所の遊歩道近くに立つミモザの木がすばらしく美しかったからです。以来、花が咲く前から枝ぶりを見るのが楽しみになりました。 今年は風邪気…

蔵書と映画について、筆者の魂が伝わる名著2冊

『蔵書一代 なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(松籟社)は、去年7月に出版されて話題になったのでご存知の方も多いと思います。著者、紀田順一郎氏は、草森紳一が慶応大学時代に所属していた推理小説同好会の先輩。卒業後、商事会社に就職なさったもの…

『「明日の王」詩と評論』が、静かな感動を呼んでいます。

『「明日の王」詩と評論』が、1月末に未知谷から刊行されました。 2017年12月30日のブログでもお伝えしましたが、遺品を整理中に発見された草森の130枚の詩論を、詩の作者である嵩文彦氏が本にまとめられたもの。 没後10年。同級生の親友から、天国の草森紳…

今日、原田憲雄先生から! 2月23日の草森マジック

風邪をひいてしまい、久しぶりにオフィスに出てきました。 まだブログではご紹介していないのですが、 嵩文彦氏と草森紳一の共著『明日の王 詩と評論』が出て、お送りした方々から、 少しづつお礼メールが届いています。チャイムが鳴ったので出てみると、現…

北海道の「草森通信」6号が出ました!

新しい年が始まって以後、今年は異常に厳しい寒波が続きましたが皆さまお変わりないでしょうか。 北海道や北陸だけでなく、関西でも経験したことのない寒さと言う人がいます。 被害にあわれた方々には、お見舞い申し上げます。草森ファンの皆さんが楽しみに…

草森紳一没後10年。『明日の王』(あすのおう)が未知谷から出版されます!

夏の初めころ、草森さんの執筆リストの作成をしていたとき、整理中の本や生原稿のなかにゲラの束が見つかりました。 帯広柏葉高校の同級生で詩人、嵩文彦氏の「明日の王」についての評論でしたが、どうしても掲載誌がわかりません。直接、嵩氏にお尋ねしたと…

島尾敏雄夫妻と、若き日の草森紳一

今年NO.1の話題作と言われる梯久美子氏の『狂う人』。 北海道新聞社の記者の方から、「梯(かけはし)さんの新刊の中に草森さんが出てきますよ」とお教えいただきました。 「狂う人」とは、島尾敏雄の妻、ミホのこと。夫妻の膨大な未公開資料にあたって…

2017年11月に大谷短大に9回目の寄贈

仕事を続けながらの遺品整理〜寄贈は、時間、いや、年月がかかりますね。 とくにこの数年間は個人的な忙しさも重なり、先方には申し訳ない限りです。11月に、副島関連を佐賀県立博物館に、その他を帯広大谷短期大学にお送りしました。 9回目の寄贈です。詳細…

明日は、師走?!

11月も終わり 今年は月日の経つのがことのほか早く感じられます。 明日はもう12月だなんて!年齢のせいか、の〜〜んびりしすぎでしょうか・・・先日10年ぶりに現れた元スタッフに、 「わ〜っ、なつかしい! 事務所、ぜ〜〜んぜん変わっていませんねえ〜」と…

草森紳一が敬愛した井上洋介氏の豪華作品集!

昨年亡くなった井上洋介氏の作品集が、夏に出版されています。編者は、絵本とギャラリーの店トムズボックスを主宰されていた土井章史氏で、版元は玉川大学出版部。 奇怪なタブロー作品260点を掲載した豪華本(13,000円)と絵本画集(2000円)の2種。没後1年…

劇画作家、バロン吉元の『画侠伝』に。

60年代以後の劇画作家のヒーローの一人、バロン吉元氏。半世紀にわたる画業を振り返った作品集が今春、リイド社から出版されました。 A4サイズ、約250ページの豪華本。付録には、バロン吉元を囲んで足立守正、エ☆ミリー吉元、山田参助各氏との座談会や、時…

続 1966年ビートルズの隣の部屋で・・・

「レコード・コレクターズ」7月号の特集はチャック・ベリー追悼でした。8月号はプリンスの「パープル・レイン」で、すごくおもしろい。 私的には、「追憶の『泰安洋行』」、「洋楽マン列伝」、「レコード・コレクター紳士録」、「蒐集奇談」を読みふけりまし…

ポストに草森関連の郵便物が2つ

タイ二ィ・オフィスのドラセナは2代目で先代からすでに30年余り。 元々は8センチほどの幹の太さだったのですが、急に枯れかけたので枝を切って挿し木にし、それから20年を過ぎて4本が生きています。そのせいか幹が細いのですが、葉を茂らせ、花を咲かせたり…

「〈格闘〉する草森紳一」と題された論文!

北海道関連のニュース第三弾です。「〈格闘〉する草森紳一 -増殖する言葉たち、あるいは完成原稿を夢見て-」草森蔵書の寄贈先、帯広大谷短大の田中厚一学長による魅力的な論文のタイトルです。草森紳一と本の関係から書き起こし、手塚治虫についての評論を採…

北海道の「草森通信」5号が出ました!

北海道のニュースが続きます。 今日は、蔵書整理プロジェクト十勝から、草森通信のお知らせです。新しい書き手の方の「草森紳一と短歌」も始まりましたね。ありがとうございます。草森紳一の弟、英二さんの連載もファンがいますよ。 それぞれスペースが限ら…

未発表原稿発見! 北海道新聞、十勝毎日新聞に掲載。

猛暑続きだった梅雨が明けたと思ったら、 今日は雨です。お昼頃はひんやりと寒さを感じるほどでした。 外の樹々やお散歩の犬もうれしそうです。さてご報告が遅くなりましたが、6月にうれしいことがありました。草森紳一全執筆リストの作成や生原稿の整理を、…

草森紳一書き出し劇場19 『ナンセンスの練習』

北海道の帯広は先週末、35度の猛暑だったとか。異常気象が続きますが、九州の豪雨で被害にあわれた皆さんにお見舞いを申し上げます。 鹿児島では震度5の地震もありました。3.11から6年。東北の復興はどうなっているのでしょうか。ニュースで安倍首相と側近た…

草森紳一のビートルズ原稿は?

左は、1966年に出版された幻の本『ビートルズ東京 100時間のロマン』です。古本屋で検索してもSOLD OUTばかり。オークションでもあまり出てきません。 なぜ幻の本なのか?ビートルズ来日の1966年、招聘元の中部日本放送(読売新聞も招聘元)が企画した本。 …

1966年ビートルズ来日時にホテルの隣りの部屋で・・・

ビートルズの日本公演から早くも51年目。武道館での公演は6月30日(夜)、7月1日(昼夜)、7月2日(昼夜)だったそうですから、今日7月1日は、51年目の中日に当たります。「草森氏のことでおたずねさせていただきます」とメールが入ったのは、1月中頃のこと…

2017年6月、帯広大谷短大へ生原稿など発送

不安定なお天気が続きますが、みなさん、お元気でしょうか。 ブログ更新の回数が少なくなっていて申し訳ありませんが、 執筆リストや遺品の整理を余裕をみては進めています。門前仲町のマンションに遺されていたのは膨大な量の蔵書だけではありません。 身回…

副島種臣の資料を佐賀へ

なかなか片付かない草森さんの原稿類やグッズ類! 久々に時間が取れ、蔵書整理を手伝ってくれたスタッフと共に整理を再開しています。副島種臣関連は、副島種臣がhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%AF%E5%B3%B6%E7%A8%AE%E8%87%A3 佐賀出身なので、佐賀…

北海道の「草森通信」4号が出ました!

東京は、桜の季節が終わり、新緑の季節が始まりました。 皆さんお元気でしょうか。「草森紳一蔵書整理プロジェクト十勝」による 「草森通信」4号が出ました!________________________________________ ______…

草森紳一の命日に、新橋〜永代橋〜門前仲町まで歩く。

3月19日の命日は快晴。エイヤッと起き出して、娘と二人で永代橋にお参りに行くことにする。 JRで新橋まで。そこから銀座通りに出て、右手にヤマハ、左手に資生堂ビルを見ながらまっすぐ京橋へ。 赤レンガのしゃれた資生堂ビルが新築オープンしたのは2001年…

明日3月19日は、命日

早いもので草森さんが亡くなってから9年目の命日が巡ってくる。今年前半はなにかとあわただしく、しかも15日に高齢ウサギの空子(12歳4か月)が急逝し、悲しみにくれている。 (2013年の春にこのブログで2回ご紹介。http://d.hatena.ne.jp/s-kusamori/201304…

『絶対の宣伝4 文化の利用』池内紀先生の書評です!

本日版元の文遊社さんからお教えいただきましたので、早速お伝え。 「サンデー毎日」(2017年3月5日号)の書評欄、 池内紀先生による『絶対の宣伝4 文化の利用』の書評です。すばらしい。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人