その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

2015-01-01から1年間の記事一覧

ビッグニュースが二つ! 『絶対の宣伝2』刊行と、草森蔵書のマンガ関係目録がアップ

昨夜のNHKスペシャル「新・映像の世紀」はヒトラ―の野望でした。20年前は驚嘆しつつ録画して見たものです。新版もスゴイ仕事。ただ、編集テクニックが見事過ぎることにやや違和感を感じました。 草森紳一の『絶対の宣伝』は約40年前に書かれたものですが…

草森紳一書き出し劇場18 『争名の賦』

今朝がた、バス停に向かっているとき、秋風に立ち向かうように右肩が前に出て身体が斜になり早足になった。 ふと、草森さんの歩き方みたい、と懐かしく思い出した。そこで、というわけではありませんが久々の草森紳一書き出し劇場です。 今回は『争名の賦』…

草森紳一のナチス・プロパガンダ『絶対の宣伝 1』が

一昨日、東京堂の前を通りがかったらナチスの本が、と 写真をお送りいただきました。 ド真ん中の赤い本。目立ちます。 東京神保町、東京堂のショーウィンドウです。 芸術新聞社の根本さん、ありがとうございます!

音更町での講演

8月17日付けのブログでご紹介した草森紳一に関する講演(場所・北海道音更町図書館 講師・帯広大谷短期大学学長・田中厚一氏)が6日に無事終了したとのこと。内容は、①蔵書管理に関する経緯と今後の方向性、②生原稿から見た文章作法について、③「広告批評」…

音更町図書館で「草森紳一が、いた」展が開催されました。

(8月12日付十勝毎日新聞) 帯広市図書館での「草森紳一が、いた」展につづき、ちょうどお盆休みの期間に 音更町図書館でも展覧会が開催されました。 主催は、草森の故郷である音更町、帯広大谷短期大学、草森蔵書整理プロジェクト十勝です。写真と資料をお…

池内紀氏の書評が「サンデー毎日」に

サンデー毎日(8月23日号)の「池内紀の読書の部屋」(P.102)で、 『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』(文遊社刊)が紹介されました。以下の毎日新聞のサイトで全文読むことができます。http://mainichi.jp/feature/news/20150811org00m040023000c.html(…

とうとう出ました! 『絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ』

1978年のオリジナル版から37年。 新刊書のようなインパクトある装丁(加藤賢策氏)で『絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ』が出版されました。 草森紳一が亡くなった直後から、今こそ出すべきと言って下さる何人かの編集者がいましたが、大部の著、しかも4巻本…

帯広市図書館での「草森紳一が、いた。」展

3月13日付でご紹介した北海道帯広での草森展。 遠距離介護などでドタバタしているうちに5月26日に終わってしまった。残念なり。 丁寧な十勝毎日新聞の記事をご覧ください(許可済)。また、やや小規模になりますが、音更町図書館でも8月11日〜16日まで、展覧…

必読! 古書対談

母が亡くなり、同郷の車谷長吉さんも亡くなられ、とどめは扇田昭彦氏の急逝。 すっかり落ち込んでしまって、この寂しい心の置き所をどうしようと思っていたとき思い出した。 そうそう、『新潮45』 6月号の対談「知の獣道」。 片山杜秀氏と平山周吉氏による古…

扇田昭彦氏の急逝に言葉もない・・・

朝日の扇田さん(と今も言ってしまう。元朝日新聞学芸部の演劇担当、扇田昭彦氏)が亡くなられたと昨夜知って、あまりの驚きに呆然としている。初めてお会いしたのは1975年だったか……もう40年になるの?? 私がパルコ(西武)劇場で仕事を始めたとき、上司の紹…

私的なことですが・・・

母が亡くなった。 病状を聞いて、自宅に連れて帰るつもりで看護師さんや付添いさんたちとのカンファレンスも終えた翌日から、状態が良くなくなった。90歳なので何があってもおかしくない。 ベッドのそばのソファに泊まり込んで5日目。苦しむことなく安らかに…

ポストの中に『戦争画リターンズ』ほか

帰京した翌日、待ってましたとばかりにポストに4冊の本が入っていました。 ぎゅうぎゅう詰め。よく入ったものです。一冊は、Web連載で読みながら単行本になるのを待っていた平山周吉氏の『戦争画リターンズー藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社)。著者…

姫路城と、草森蔵書の中の姫路本

2015年4月4日の姫路城。お濠の水面に映る姿が美しいですね。平成の大修理が終わり、グランドオープンした姫路城が人気です。 天守閣への1日の入場整理券1万5千は、4月3日に達成とか。 桜の花の下に並ぶ2時間待ちの人々を見ましたけれど、 富姫様はどこ…

慶應大学の先輩、紀田順一郎氏の新刊

2月に出版された紀田順一郎氏の『幻島はるかなり――推理・幻想文学の七十年』(松籟社 )。すぐに読みたいと何軒かの書店を回ったものの見つからず、ネットで注文と思いながらまだ入手できていません。慶応の推理小説同好会当時のことも詳しく書かれており、…

ミモザの花を森茉莉さんに

昨夜オフィスを出ての帰り道、深い夕闇の中で黄金色に輝くミモザに見とれてしまいました。 今日さっそく写真に撮りました。カメラの感度が良くないので午後の写真ですが。ミモザと言えば森茉莉さんを思い出します。 大昔、原稿依頼のときにミモザの花をお持…

草森紳一のマンガ論について

時折お送りいただく『季刊 詩的現代』。ありがとうございます! 近刊12号の特集は、「あの頃のマンガが読みたい」です。バガボンド>とは何者だったのか、つげ義春「海辺の叙景」、などのタイトルに並んで、 愛敬浩一氏が「草森紳一『マンガ考』を読む」を書…

帯広市図書館で「草森紳一が、いた。」展が開催中で〜す!

北海道・音更町の帯広大谷短期大学には3万冊余りの草森蔵書を寄贈しましたが、その後、生原稿や身の回り品なども整理をしながら送り続けています。(なかなか時間がかかっているのですが) このたびそれらグッズを中心にした草森展が、帯広市図書館で開催さ…

やっと出ました! 西牟田靖さんの『本で床は抜けるのか』!!

読書家の悩みの種、増え続ける本をいったいどうしたら良いのか?この問題に果敢に挑んだ『マガジン航』の超人気連載が単行本になりました。 西牟田靖著『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)です。本を愛するが故の、本にまつわる泣き笑いのエピソードが満載…

大倉舜二氏が自己を語った冊子です。

これは作家自身による作家論ともいうべき冊子。 2002年10月28日から11月22日まで、リクルートのガーディアン・ガーデンで開催されたタイムトンネルシリーズ第16回「大倉舜二展」で発行されたもの。50ページ余りにわたるご本人の語りの冒頭は…

草森紳一と大倉舜二の仕事です!

草森紳一と大倉舜二の仕事です!と書いて、いやこれは男同士のスゴイ遊びだったんだなと思う。 「草森紳一全執筆リスト」からピックアップしました。リストはなかなか進行できないでいますので、 きっと間違いや落ちがあるにちがいありません。お気づきの方…

大倉舜二さん

大倉舜二さんが亡くなられたとは今も信じられない。 草森さんが1961年、婦人画報社の編集者になった時からの、 売れっ子時代も、貧乏が極まった時にも、胃潰瘍で死にそこなったときにも いつもそばで支えた生涯の友。草森紳一が地上30センチの浮世離れした人…

「本の雑誌」2015年3月号は、蔵書整理特集

「本の雑誌」表紙の真ん中に、なんと草森紳一の蔵書整理プロジェクトの文字が。渡部幻さんによる原稿が26頁に掲載されています。 (多分2月末から、帯広で草森資料の一部が展示される予定です。 詳細は追ってお伝えいたします。)

大倉舜二さん、草森紳一のところへ

昨日午前、蔵書整理の仲間Living Yellowさんから 東京新聞のネット版で大倉舜二氏の訃報にふれましたとメール。以後茫然としている。

2015年1月も終わり

昨日の雪もすっかり溶けて、きょうはうららかな土曜日になりました。 皆さま新しい年をいかがお過ごしでしょうか。身辺も落ち着かず、心が痛むニュースばかりで、なかなかブログもFBも書けません。今日は、春の花に気分を変えて。すでにご存じの方もいらっし…

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人