その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

草森紳一書き出し劇場11  『旅嫌い』

本の運命はさまざまと思う。この『旅嫌い』の発行は1982年4月10日。マルジュ社という出版社から出て、朝日新聞の書評欄で大きく採りあげられていたのを憶えている。女性作家による、とても印象的な評だったけれど、なにせ30年前のことなので、名前がはっきり…

この暑さに、「草森紳一をめぐるあれこれ」 も脱線!

暑い!! あんまり暑くて、おまけに下界はさわがしいので、 ふと「白玉楼はいかが?」と問いたくなった。そして、モロッコの旅を思い出した。 大昔、パリの大学都市に住む友人の部屋に居候させてもらい、 ちょうど夏休みシーズンだったのでサンジェルマンで…

さまざまなことに思いを馳せながら

昨日は、西日本〜東日本は豪雨と落雷ですさまじい一日でした。 皆さんのところはいかがでしたか。オリンピックは無事終了して、以前のニュースが復活しましたが、大震災後の現状、政治、経済、外交、気候などなど、気持ちが沈むようなことばかりですねえ。そ…

『中国文化大革命の大宣伝』の生原稿や資料などを、帯広大谷短大へ

草森蔵書以外に、生原稿等も寄贈するお約束になっています。なかなか整理がつかないのですが、それでも今までに『文字の大陸 汚穢の都』(2010年 大修館書店)の 「しにか」連載生原稿やゲラ、『本が崩れる』(文春新書)の生原稿やゲラ、 石川啄木や柳原白…

草森紳一 蔵書寄贈前夜の奇跡の日々 (蔵書整理プロジェクト関連 NO.17)

昨日アップした「編集余録」(7月3日付十勝毎日新聞)で、帯広大谷短大の田中教授が 草森蔵書の受け入れを「奇跡」という言葉で表現されたことに触れている。思わず3年前にタイムスリップしてしまった。 寄贈する側の私たちにとっても、本当に奇跡的な進行だ…

「蔵書整理プロジェクト十勝」からのお便り NO.16

いつものように音更町のボランティア、内田さんからのお便りです。 7月から東中音更小学校(廃校)での作業は、希望者をつのって午後も続けられるようになったそうです。涼しい北の国?ではなく、7月28日は33度を越える暑さになり、冷房がないため、窓を開け…

突然、舞い降りてくるもの

自宅からオフィスに向かう道すがら、フッとある歌が舞い降りてきた。 「リンゴの花ほころび♪ 川面に霞たち〜♪」 なんと、最後まで歌えたのが不思議。何十年ぶりだろう……なぜ突然、心の中にわき上がったのだろう。トッポジ―ジョが現れたこともあった。 「どこ…

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人