今朝がた、バス停に向かっているとき、秋風に立ち向かうように右肩が前に出て身体が斜になり早足になった。
ふと、草森さんの歩き方みたい、と懐かしく思い出した。
そこで、というわけではありませんが久々の草森紳一書き出し劇場です。
今回は『争名の賦』(昭和53年・徳間書店)。
帯の文句に
「低成長・高度管理社会の世ゆえに、より強く生きねばならぬ。〜〜〜古代中国を彩った韓非子、孔子、屈原ら、外貌の陰でいかに激しく己れの売りこみを策したか、その鮮烈な生きざまを現代に投映した脅威の書!!」とあります。
『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』より先に出ることになった草森紳一の「自己宣伝」についての最初の書籍。40年近く前に書かれたとは到底思えない新しさ。現在こそ読まれたい。