1978年のオリジナル版から37年。
新刊書のようなインパクトある装丁(加藤賢策氏)で『絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ』が出版されました。
草森紳一が亡くなった直後から、今こそ出すべきと言って下さる何人かの編集者がいましたが、大部の著、しかも4巻本とあってなかなか難しかったのです。
文遊社さんに決まってからも、次々に立ちはだかる難問……
やはり、挫折か、と思われた局面もあったのですが、3年目にやっと実現することになりました。
昨今の多難な出版状況下、担当者、山田高行氏のひるまない情熱と見識に感謝です。
やや小ぶり(19×13センチ)の版型で全392ページですが、ソフトカバーなのでとても読みやすい。装丁は全4冊でメッセージが見える構成になるとか。いまから2巻目が待ち遠しい。
オリジナル版、和田誠デザインの圧倒的な存在感を引き継ぐ、新デザイン。
解説は片山杜秀氏です。書店でぜひ手にとってご覧ください。
書店販売は7月7日から。AMAZONでも購入可能、定価2700円+税です。
文遊社サイトは、http://www.bunyu-sha.jp/books/detail_goebbels.html
2008年に亡くなった草森紳一の没後14冊目の刊行になります。
*オリジナルの番町書房版『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』全4巻については、
草森紳一書き出し劇場7『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』で
ご紹介しています。
2巻目「ヒットラー」、3巻目「扇動の方法」、4巻目「文化の利用」です。