その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

とうとう出ました! 『絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ』


1978年のオリジナル版から37年。
新刊書のようなインパクトある装丁(加藤賢策氏)で『絶対の宣伝ナチスプロパガンダ』が出版されました。
草森紳一が亡くなった直後から、今こそ出すべきと言って下さる何人かの編集者がいましたが、大部の著、しかも4巻本とあってなかなか難しかったのです。

文遊社さんに決まってからも、次々に立ちはだかる難問……
やはり、挫折か、と思われた局面もあったのですが、3年目にやっと実現することになりました。
昨今の多難な出版状況下、担当者、山田高行氏のひるまない情熱と見識に感謝です。

やや小ぶり(19×13センチ)の版型で全392ページですが、ソフトカバーなのでとても読みやすい。装丁は全4冊でメッセージが見える構成になるとか。いまから2巻目が待ち遠しい。

オリジナル版、和田誠デザインの圧倒的な存在感を引き継ぐ、新デザイン。
解説は片山杜秀氏です。書店でぜひ手にとってご覧ください。

書店販売は7月7日から。AMAZONでも購入可能、定価2700円+税です。
文遊社サイトは、http://www.bunyu-sha.jp/books/detail_goebbels.html

2008年に亡くなった草森紳一の没後14冊目の刊行になります。

*オリジナルの番町書房版『絶対の宣伝 ナチスプロパガンダ』全4巻については、
草森紳一書き出し劇場7『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』
ご紹介しています。

2巻目「ヒットラー」、3巻目「扇動の方法」、4巻目「文化の利用」です。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人