その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一書き出し劇場19 『ナンセンスの練習』

北海道の帯広は先週末、35度の猛暑だったとか。異常気象が続きますが、九州の豪雨で被害にあわれた皆さんにお見舞いを申し上げます。
鹿児島では震度5の地震もありました。3.11から6年。東北の復興はどうなっているのでしょうか。ニュースで安倍首相と側近たちの顔を見るのもストレスになる昨今です。草森さんが生きていたら、現状をどのように表現されるか、聞いてみたい・・・

さて、久々の書き出し劇場です! 
草森紳一の『マンガ考』、『マンガ・エロチシズム考』に続く、3冊目の著書『ナンセンスの練習』(1971年・晶文社)。
当時の書評を調べたいと思ったのですが、まだ調査できていません。前回、前々回とビートルズの話題が続きましたのでこのままアップします。

書き出しは、1966年ビートルズ来日時のエピソードから。ビートルズの詩に李賀の詩を重ね合わせた「通俗の攻撃」、王陽明知行合一について「萬象森然たり」、物書きデビューとなったアンリ・ルソーについての「幼童の怪奇」など、60年代後半に書かれた斬新なエッセイ18篇を草森流身体論として私は読みました。

目次など詳細は、草森紳一HP「白玉楼中の人」著作目録をご覧ください。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人