(撮影・鈴木龍一郎 1981年)
物書き、草森紳一が亡くなったのが2008年。早いもので来年は没後15年となります。
東京の自宅マンションに残された蔵書約3万冊は、担当編集者と遺族やファンの尽力で、故郷の帯広大谷短大に寄贈されました。
実家の庭に建つ書庫にも貴重な蔵書や遺品があり、長く弟の英二氏が管理されていましたが2019年に亡くなられ、コロナ他でどうすることもできず、任梟盧の今後が懸念されていました。
このたび、草森紳一兄弟、同級生や友人の方(嵩文彦氏や及川裕氏ら)とも交流があった佐藤利男さんたちのご協力を得て、期間未定ですが、公開が可能となりました。
ご興味のある方は、ぜひ、ぜひ、現地においでください!
◎草森紳一(1938-2008)
60年代から気鋭の評論家として注目を集め、マンガ、写真、ファッション、江戸のデザイン、文革、ナチスのプロパガンダ、唐の詩人李賀や、幕末・明治の政治家、書の世界に至るまで、あらゆるジャンルをテーマに執筆。膨大な量の仕事を遺しましたが、それを支えた膨大な量の蔵書も遺しました。(下に貼り付けのチラシをご覧ください)
◎書庫・任梟盧(にんきょうろ)
著名な建築家、山下和正氏に設計を依頼、高さ9メートルの書物の塔が1977年に完成。名前は李賀の詩からとったもので「サイコロ任せ」の意味。草森本人は、生前の取材で「勝手にしやがれ」の意味だとも言っています。
◎開館日(期間は、現在のところ未定)
人数と時間を制限の上、9月から毎月第2日曜日に開館予定。
他日にも対応は可能です。入場無料。(冬季12~3月は休館)
◎詳しくは、チラシと新聞記事をご覧ください。
お問合せ info@harumi-inc.com ( 草森紳一プロジェクト宛)
お電話 080ー5725ー2960 (佐藤宛)
◎以下は、配布チラシの表と裏です。
早々と十勝毎日新聞でご取材いただきました! ありがとうございました!!
●任梟盧とは別の、蔵書・資料など寄贈先について
◎帯広大谷短期大学
2009年寄贈の約3万冊の蔵書を旧東中音更小学校で保管し、その中からテーマ毎に
約2000冊を選んで、大学内「草森紳一記念資料室」で公開されています。データ化
されている蔵書リストは検索可能です。帯広大谷短期大学
リアル「草森紳一記念資料室」の開室日は、サイト内の左側「草森紳一記念資料
室」をクリック→ バナーをクリック→ その下にカレンダーが出ます。
お問合せ:TEL 0155-42-4444 または inform@oojc.ac.jp
◎佐賀県立美術館
副島種臣(そえじまたねおみ)関連の資料2957点が、保管されていますが、
非公開となっています。