その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

北海道に建つ幻の書庫・任梟盧(にんきょうろ) 、しばらく 公開します!

                    (撮影・鈴木龍一郎 1981年) 

 

物書き、草森紳一が亡くなったのが2008年。早いもので来年は没後15年となります。

 

東京の自宅マンションに残された蔵書約3万冊は、担当編集者と遺族やファンの尽力で、故郷の帯広大谷短大に寄贈されました。

実家の庭に建つ書庫にも貴重な蔵書や遺品があり、長く弟の英二氏が管理されていましたが2019年に亡くなられ、コロナ他でどうすることもできず、任梟盧の今後が懸念されていました。

 

このたび、草森紳一兄弟、同級生や友人の方(嵩文彦氏や及川裕氏ら)とも交流があった佐藤利男さんたちのご協力を得て、期間未定ですが、公開が可能となりました。

ご興味のある方は、ぜひ、ぜひ、現地においでください!

草森紳一(1938-2008)

60年代から気鋭の評論家として注目を集め、マンガ、写真、ファッション、江戸のデザイン、文革ナチスプロパガンダ、唐の詩人李賀や、幕末・明治の政治家、書の世界に至るまで、あらゆるジャンルをテーマに執筆。膨大な量の仕事を遺しましたが、それを支えた膨大な量の蔵書も遺しました。(下に貼り付けのチラシをご覧ください)

◎書庫・任梟盧(にんきょうろ)

著名な建築家、山下和正氏に設計を依頼、高さ9メートルの書物の塔が1977年に完成。名前は李賀の詩からとったもので「サイコロ任せ」の意味。草森本人は、生前の取材で「勝手にしやがれ」の意味だとも言っています。

◎開館日(期間は、現在のところ未定)

人数と時間を制限の上、9月から毎月第2日曜日に開館予定。

他日にも対応は可能です。入場無料。(冬季12~3月は休館)

◎詳しくは、チラシと新聞記事をご覧ください。

  お問合せ info@harumi-inc.com ( 草森紳一プロジェクト宛)

  お電話  080ー5725ー2960 (佐藤宛)

◎以下は、配布チラシの表と裏です。

早々と十勝毎日新聞でご取材いただきました! ありがとうございました!!

 

 

●任梟盧とは別の、蔵書・資料など寄贈先について

帯広大谷短期大学

  2009年寄贈の約3万冊の蔵書を旧東中音更小学校で保管し、その中からテーマ毎に  

  約2000冊を選んで、大学内「草森紳一記念資料室」で公開されています。データ化  

  されている蔵書リストは検索可能です。帯広大谷短期大学

  リアル「草森紳一記念資料室」の開室日は、サイト内の左側「草森紳一記念資料

  室」をクリック→ バナーをクリック→ その下にカレンダーが出ます。  

   お問合せ:TEL 0155-42-4444 または inform@oojc.ac.jp 

佐賀県立美術館

   副島種臣(そえじまたねおみ)関連の資料2957点が、保管されていますが、

   非公開となっています。

                 

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人