その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一書き出し劇場15『あやかり富士』

富士山が、三保松原とともに世界遺産に登録されて、なんて、めでたいと思っていますが、
お中元の季節になり、デパートやショップをのぞいてビックリ。登録からたった一ヵ月しか経たないのに、富士山をデザインした商品が氾濫しています。
富士山の形のお茶わんやマグカップ、おもちゃ、文具の便せんやはがきに富士の絵柄が印刷されているのは自然ですが、なんと富士型クリップまであります。
どんなデザインかしら?と思って手に取った夏用和タオルは、包装の帯だけに洒落た富士山マークが付いていたのでした。
まさに、「あやかり富士」ですね。

  で、今回ご紹介するのは2000年5月に発行された『あやかり富士』(翔泳社)。
『江戸のデザイン』(駸々堂・1972年刊、毎日出版文化賞受賞)以後に書かれた、江戸デザインについての雑文集です。全424ページ。ご紹介している書き出しの章は「芸」ですが、
巻末に「富士」の章があります。目次は、草森紳一のHP「白玉楼中の人」著作目録の43冊目をご覧ください。

(画像をクリックすると大きくなります)

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人