その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

今日、原田憲雄先生から! 2月23日の草森マジック

風邪をひいてしまい、久しぶりにオフィスに出てきました。
まだブログではご紹介していないのですが、
嵩文彦氏と草森紳一の共著『明日の王 詩と評論』が出て、お送りした方々から、
少しづつお礼メールが届いています。

チャイムが鳴ったので出てみると、現金書留でした。
京都の原田憲雄先生から! 草森紳一蔵書整理プロジェクト御中で、『明日の王』詩と評論のお礼状と共に刊行費の一部としてお収めくださいと一万円が同封されています。
驚くと同時に胸が熱くなりました。原田先生、おいくつになられたかしらとGoogle検索しようとすると、ロゴのところに「Shinichiさん、誕生日おめでとう!」と!!
エッ、なんで? 
それでハッと気が付いたのです。今日は2月23日、草森紳一の誕生日。
原田憲雄氏も同じ2月23日が誕生日。草森さんが生きていれば80歳。
原田先生は、99歳におなりです。
8年前に回想集『草森紳一が、いた。』に、5年前に『李賀 垂翅の客』(芸術新聞社)に跋文を書いてくださったのでした。

やや震えがあるものの凛とした自筆のお手紙を見ながら、背筋がシャンとし、厳粛かつ幸せな気分になった一日でした。(ドイツの江キナさんに見ていただきたくてアップします)

それにしても、Googleにビックリ。

原田憲雄氏は、『李賀歌詞編』(平凡社)の著者。
 卒論(慶應大学中国文学科)に500枚もの李賀論を書いた草森紳一は、フリーの物書きとなった1964年荒井健氏に連れられて京都の原田氏宅を訪れて以来のお付き合いでした。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人