その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

1966年ビートルズ来日時にホテルの隣りの部屋で・・・

   
 
ビートルズの日本公演から早くも51年目。武道館での公演は6月30日(夜)、7月1日(昼夜)、7月2日(昼夜)だったそうですから、今日7月1日は、51年目の中日に当たります。

「草森氏のことでおたずねさせていただきます」とメールが入ったのは、1月中頃のこと。音楽評論家で、『ビートルズ大学』『ビートルズ来日学』の著者、宮永正隆氏からでした。
なにせ50年以上前のことですから、知っていらっしゃる方は少ないと思うのですが、
ビートルズ来日時に招聘元の中部日本放送ビートルズの本を企画し、そのスタッフが、撮影・浅井慎平、取材・草森紳一、デザイン・鶴本正三の三人の方たちでした。
彼らは、ビートルズの滞在した東京ヒルトンホテルの隣りの部屋で待機するのですが、なんと取材許可が取れていなかった! 
苦肉の策で撮影した写真をまとめた本が、『ビートルズ東京―100時間のロマン』です。草森さんにとっても不本意な仕事だったらしく、コピーライティングと割り切って書き、名前を入れたくないと言ったそうですが、本の体裁上入ってしまったそうです。

宮永さんからは、この本やかかわった人たちに言及している文献があれば教えてほしいとのお問い合わせでした。何回もメールのやり取りをして、オランダ(アムス在住とのこと)から長いお電話もいただいたりして、「レコード・コレクターズ」7月号に連載の「ビートルズ来日学」第85回に触れられていますのでご紹介させていただきます。

見開き誌面は、「レコードコレクターズ」(ミュージック・マガジン)7月号より。
ビートルズ東京』の件は、6月号〜8月号掲載のようですね。

単行本『ビートルズ来日学』も、来日にまつわる話題や謎を逐一取り上げて推理小説のような、読みだしたら止まらない面白さでした。

次回のブログでは、草森さんのビートルズ執筆原稿をご紹介しますのでお楽しみに!


崩れた本の山の中から 白玉楼中の人