その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

蔵書整理

蔵書整理プロジェクト十勝NO.13 帯広大谷短期大学で、講演会開催!

草森紳一の蔵書寄贈先である帯広大谷短期大学の田中厚一教授から うれしいメールが届きました。6月8日、神谷忠孝氏(北海道大学名誉教授、北海道立文学館理事長)による講演が大学で開催され、蔵書整理プロジェクト十勝の皆さんはもちろん多くの参加者があり…

草森蔵書整理プロジェクト十勝からのお便り(NO.11)

U女史から、また達筆のお便りをいただきました。 昨年11月、本たちが保管されている現地を訪ねた私には、皆さんの様子が目に浮かびます。ありがとうございます! ちょっと短くさせていただき、ご紹介します。「四月も残り少なくなり、音更の積雪も僅かとな…

蔵書整理の仲間たちと久しぶりの同窓会

2008年の暮れに本たちの整理を一段落させてから、小さなお店で忘年会をしました。 Living Yellowさん紹介のお店の料理がおいしくて、女子組ではまた行きたいねえ〜〜と話していたのです。 長く皆さんにも会わないので男子組にもお声をかけました。 ただその…

『週刊ポスト』のシリーズ「現場の磁力」に

『週刊ポスト』4月13日号が、本日郵便受けに入っていました。 表紙の栗山千明さんがすばらしく美しい! 第265回「ニュースを見に行く! 現場の磁力」の現場は、“永代橋”です。 「本に埋もれて死んだふたりの男」というタイトルで、草森紳一と田中眞澄氏(小…

草森蔵書プロジェクト十勝から、最近の情報が。(NO.10)

ボランティアのU女史(!)からお手紙と文集をお送りいただきました。零下10度以下の日々が続くなか、2月18日は蔵書整理の日で15名参加だったとか(多いですねえ!!)。 真冬に月1回だけ暖房を入れる廃校内の寒さは北国の人にとっても震え上がるほどで、ポ…

北海道のボランティアの名称は、「草森蔵書プロジェクト十勝」です!(NO.9)

今年もあと数日。みなさま、あわただしい日々をお過ごしのことと思います。 ご紹介するのが遅くなってしまいましたが、北海道の蔵書整理は12月17日が今年最後だったとか。Sさんから「草森蔵書プロジェクト十勝」と題したメールが届きました。 「〜〜〜1…

草森紳一蔵書整理プロジェクト第三部・北海道レポート(NO.8)

11月初めに1年ぶりで音更町に行ってきたことを11月7日と17日にご報告しました。音更町から草森紳一に栄誉賞が贈られたのでした。 故郷の音更町では、旧東中音更小学校を蔵書保存のために提供してくださり、帯広大谷短期大学が「草森紳一記念資料室・分館」と…

一年ぶりの草森紳一記念資料室 (NO.7)

昨年の音更行きは11月29日。帯広大谷短期大学・草森紳一記念資料室のオープンのために出かけましたが、それから早一年が経ちます。ちょうど初雪が降った日でした。運よく行けたのは8名。晴れ渡った空港に降り立ったときの、きりっとした冷気を思い出します。…

故郷の北海道・音更町から栄誉賞を!(NO.5)

11月3日文化の日、音更町栄誉賞が草森紳一、元伊勢の海親方(元関脇藤の川)、今年100回目を開いた東士幌輓曳(ばんえい)競馬会に贈られました。 草森さんの父親、草森義経氏は教育者として功労賞を受けられたこともあって親子二代にわたる表彰とか。晴れ…

草森紳一蔵書整理プロジェクト第三部も進行しています! (NO.4)

時は流れていきますね。物語を作りながら… 2008年3月に草森紳一が急逝し、その後、残された蔵書をいったいどうするか、遺族で悩みに悩んだ上で、ボランティアの人たちの協力を得て蔵書整理が始まりました。 永代橋のマンションに山となり谷となっていた膨大…

暑さも怒りも乗り越えて。

しばらく留守をして帰ってきたら、この暑さです。 みなさま、お元気でしょうか。 ここは観葉植物がすくすく伸びる日当たりだけは最高の小さなオフィスです。今年は(これからは!)できるだけ冷房を入れないようにと、ロールカーテンを半分下ろし、入口のド…

蔵書整理プロジェクト第一部スタートから丸3年 (NO.3)

気がつくと、6月。早いものです。 ちょうど3年前の6月11、12日は、草森紳一が住んだ門前仲町のマンションからとある倉庫へ本たちを引っ越しさせた日です。 5社の引っ越し屋さんに見積もりを依頼したのですが、2社からはお引き受けできませんと言われる始末。…

「草森紳一蔵書目録」のこと…… (NO.2)

時折、草森紳一蔵書整理プロジェクトで作成した目録の出版についてお尋ねをいただきます。 7ヵ月かけて入力した膨大なデータはあります。それをせめて冊子にまとめたり、ネット上で検索できるようになればと考えるのですが、校正作業ができないまま帯広大谷…

蔵書整理の季節を過ぎて (NO.1)

もう何年も昔。夜の地下鉄の中でのお話。シルバー席に座っていた私の前に、地下足袋の土木作業員風のおじさんが座った。60代くらいか、日に焼けた顔に深いしわ。乗客も少なく、まるで私とお見合いのよう。困ったな、とフト思ったとき、コップ酒を持ちなお…

本の住む家

人の住む家というより本の住む家と呼びたい家を、少なくとも二軒は知っている。ささやかな経験からだけれど。 東京・大塚の春山行夫氏の家、経堂の植草甚一氏のマンション 一軒は、春山行夫氏の家。氏は詩人、名編集長、そして文化史、博物学の書き手として…

2017年6月、帯広大谷短大へ生原稿など発送

不安定なお天気が続きますが、みなさん、お元気でしょうか。 ブログ更新の回数が少なくなっていて申し訳ありませんが、 執筆リストや遺品の整理を余裕をみては進めています。門前仲町のマンションに遺されていたのは膨大な量の蔵書だけではありません。 身回…

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人