昨年の音更行きは11月29日。帯広大谷短期大学・草森紳一記念資料室のオープンのために出かけましたが、それから早一年が経ちます。ちょうど初雪が降った日でした。運よく行けたのは8名。晴れ渡った空港に降り立ったときの、きりっとした冷気を思い出します。(レポートは「崩れた蔵書の山の中から」)
今回は一人で11月2日〜4日迄の滞在。飛行機が着陸するとき、気温は8度でしたが、滞在中の昼間はほぼ15度で毎年暖かくなっているようだとのことでした。
本たちが書棚に並んだ様子を一目見たいというのが滞在を一日延ばした理由でしたが、草森紳一蔵書整理プロジェクト第三部を担って下さっている皆さんにもお会いすることができました。
どんな方たちが……と興味津々でしたが、話の弾んだこと!
東京で編集の仕事をしていた時、草森さんに原稿依頼をして飲んだことがあるというKさん、草森さんも高校時代に投稿していた短歌雑誌『辛夷(こぶし)』同人のUさん、教員をリタイアしたので展望をもって整理に取り組みたいと意欲的なTさん、草森さんの同級生で回想集にも執筆して下さり、寄贈についてもご協力いただいたOさん、自身の俳句のブログと並行して「草の森大冒険」もスタートさせたSさん、帯広大谷短大が運営する生涯学習センターでいつも講演を聞いているという方々……全員にご挨拶というわけにはいきませんでしたが、10人ほどの人たちから整理のご苦労や楽しさを聞かせていただき、とても和やかな良い時間を過ごすことができました。本当に感謝です。
記念室は去年よりぐっと充実の印象です。田中教授が、「『絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ』全巻買いましたよ!」と言ってくださいました。来年は辰年のせいか、著作と一緒に共著の『龍の物語』(新宿書房・1987年、巻末に李賀を枕に東洋の龍と西洋のドラゴンを語る「龍の棲み家」というすごい文章が入っています)も置かれています。
記念室から車で15分ほどのところにある分室(旧東中音更小学校)では、2年ぶりに段ボール箱から出て書棚に並んだ本たちを見て感無量。今後は校正作業に入ります。ブログのために写真を撮るつもりでしたが、NHKニュースの取材が入って(2度目です。ありがたい!!)、あっという間に時間切れで大慌てで田中教授と空港に向かいました。本の並んだ様子は10月8日付けブログをご覧ください。
今年はサケの遡上や十勝に沈む夕日も見ることができました。ボランティアの方々、ありがとうございました。(次回はオオワシの飛ぶところを見たい!なんて…)
十勝の自然満喫+音更校正ツアーを組みたいですねえ。ご興味のある方はご連絡を!