その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森蔵書整理プロジェクト十勝からのお便り(NO.11)

U女史から、また達筆のお便りをいただきました。
昨年11月、本たちが保管されている現地を訪ねた私には、皆さんの様子が目に浮かびます。ありがとうございます! 
ちょっと短くさせていただき、ご紹介します。

「四月も残り少なくなり、音更の積雪も僅かとなってきました。
東中音更小学校での蔵書整理は、月に一度楽しく続けています。
まず十時に集合し、珈琲をのみながら、打ち合わせをします。
おやつは買ったり、差し入れがあったり。
十一時過ぎに休憩を呼びかけますが、なかなか来ません。
「今、のってるから……」「時間が惜しい」「人手が足りない」
「もう少ししてから」などなど、夢中のようです。
私が「美味しい珈琲ですよォ〜」としつこく呼びにいったりと邪魔をしています。
水が出ませんし(春になったら出るのかなあ)、すぐ使えるように魔法瓶にお湯を入れて持っていきます。
文房具類も大体揃いました。赤ペン、マジック、ホチキス、はさみ、定規、老眼鏡、ファイルブック。
ネームを付けて作業しているので、名前も覚えて会話もはずんでいます。
やはり好きな(物好き…?)人が集まっているので話も合うようです。
(帯広周辺の)広範囲から来ていますが、私たち音更組は文化センターに9時半集合とし、車に乗りあわせて行きます。
行き帰りの車の中もにぎやかで、楽しい時間です。
私は裏方?ばかりしているので目録照合がどの程度進んでいるのか分かりませんが、暖かくなったのが一番うれしいことです」

草森さんの弟の英二さんも一生懸命なさっているようです。楽しそうな休日ですね。皆さんによろしく!

  
で、私の休日ですが、昨日の東京はとてもさわやかな一日で、私は恵比寿の東京都写真美術館へ。
幕末〜明治の風俗を撮ったフェリーチェ・ベアトの写真を見てから(タイム・トリップできるものが好き)、
調べものがあって都の中央図書館へ。
有栖川公園の緑のなかで、ちょっと生命の洗濯をしたような一日でした。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人