その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一蔵書整理プロジェクト第三部・北海道レポート(NO.8)

  11月初めに1年ぶりで音更町に行ってきたことを11月7日と17日にご報告しました。音更町から草森紳一に栄誉賞が贈られたのでした。
 故郷の音更町では、旧東中音更小学校を蔵書保存のために提供してくださり、帯広大谷短期大学が「草森紳一記念資料室・分館」として運営して下さっています。
 分館の本棚に三万冊の本たちを並べたのは20名余のボランティアの皆さんです。作業に当たっては、3つのグループに分けて連絡網を作ったとか。分館の見学をした時、表彰状の写しでよいからここに飾りたいというお申し出をいただきました。また目録校正についてもご質問などがありましたので、短大の田中教授とご相談の上、かんたんな校正マニュアルと表彰状の写しを皆さんにお送りしました。
 
 北海道の地でも、プロジェクトは着々と進行していますね! (東京組は、大うれしですよ!)

 グループ代表の木幡さんから本日メールが届きましたので、ご了解をいただいて紹介します。文中の“ギックリ腰”は、蔵書の持ち運びが大変なこと(私も50肩になりました!)、“車での移動”は分館までは車で30分ほどかかるためです。

「本日、表彰額受け取りました。
 今年最後の会が12月17日にありますので持参します。みなさん喜ぶと思います。
 当日は作業のあとに慰労を兼ねた忘年会を計画しています。女性メンバーの発案です。
 もちろんお茶とお菓子の宴会?です(笑)
 さらにボランティア保険にも入りました。これでギックリ腰になっても大丈夫ですし、車での移動の怪我も保証されるようです。
 校正作業については、目録を箱ナンバーごとに切り貼りして拡大コピーにしました。
 とりあえず百箱分ですが、効率は格段に上がるはずです。
 さらに書架の見取図を作ってくれた方がいたので、それをもとに目録の箱ナンバー通りに入れ替えることにしました。
 どうせ一冊一冊書架から出して校正するなら順番も揃えてしまおうということになりました。二人一組で取り組んでいます。
 ここでギックリ腰対策の保険が効きます。時間がかかるでしょうが着実にやって行きたいと思います。
 長々とメールしてしまいましたが現状のご報告まで。

 こちらは今雪が降り積もっています。根雪となるでしょう。やっと北海道の冬になりました。」

   

(昨年11月末に分館を訪れたときの写真です。長い廊下の突き当たりに書棚の並んだ明るい教室があります。外は校庭です。氷が張るとスケートリンクになります)

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人