その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

紹介御礼!

池内紀氏の書評が「サンデー毎日」に

サンデー毎日(8月23日号)の「池内紀の読書の部屋」(P.102)で、 『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』(文遊社刊)が紹介されました。以下の毎日新聞のサイトで全文読むことができます。http://mainichi.jp/feature/news/20150811org00m040023000c.html(…

ポストの中に『戦争画リターンズ』ほか

帰京した翌日、待ってましたとばかりにポストに4冊の本が入っていました。 ぎゅうぎゅう詰め。よく入ったものです。一冊は、Web連載で読みながら単行本になるのを待っていた平山周吉氏の『戦争画リターンズー藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社)。著者…

慶應大学の先輩、紀田順一郎氏の新刊

2月に出版された紀田順一郎氏の『幻島はるかなり――推理・幻想文学の七十年』(松籟社 )。すぐに読みたいと何軒かの書店を回ったものの見つからず、ネットで注文と思いながらまだ入手できていません。慶応の推理小説同好会当時のことも詳しく書かれており、…

草森紳一のマンガ論について

時折お送りいただく『季刊 詩的現代』。ありがとうございます! 近刊12号の特集は、「あの頃のマンガが読みたい」です。バガボンド>とは何者だったのか、つげ義春「海辺の叙景」、などのタイトルに並んで、 愛敬浩一氏が「草森紳一『マンガ考』を読む」を書…

やっと出ました! 西牟田靖さんの『本で床は抜けるのか』!!

読書家の悩みの種、増え続ける本をいったいどうしたら良いのか?この問題に果敢に挑んだ『マガジン航』の超人気連載が単行本になりました。 西牟田靖著『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)です。本を愛するが故の、本にまつわる泣き笑いのエピソードが満載…

池内紀氏の今年の三冊に

「週刊ポスト」最新号の2014年年間ベスト3アンケートに、池内紀さんが『その先は永代橋』(幻戯書房)を選んでくださっています。 「週刊朝日」(2014年6月6日号)の週刊図書館でも採り上げてくださっていましたから、再度の選択ということになりますね。 選…

ニュースです! 9月7日 NHKFMで椎根和氏が

たったいま、椎根和さんからお電話を頂いたのでお知らせします。 椎根さんは、マガジンハウス「Hanako」の元編集長で、『平凡パンチの三島由紀夫』 『popeye物語』『銀座Hanako物語』などの著者。 亡くなる前の草森紳一とはとても親しくしていた編集者のお一…

『その先は永代橋』(幻戯書房刊)の本日までの書評です!

「発売から三カ月、ご紹介の息が長く、嬉しく存じております」と編集担当の名嘉真さん。 書評が掲載されるたび、こまめにお教え下さるので助かります。北海道新聞の書評は、草森さんの同級生及川さんからお電話で、パズル雑誌「ナンクロメイト」は、蔵書整理…

「芸術新潮」8月号の5ページです!

「芸術新潮」の巻頭ページ「作家が覗いたレンズ」第4回に草森紳一が登場です。古書のセレクトショップを経営する森岡督行さんの連載。茅場町の森岡書店で「本は崩れず 草森紳一写真展」を開いて下さったのが2011年の暑い暑い夏のことでした。早いものです。…

「図書新聞」(7月26日号)に四方田犬彦氏の書評

四方田犬彦氏によるすばらしい書評! 是非ご一読ください。「図書新聞」3168号の一面左です。(著作権上、このサイトでは大きくできません。ご了承ください)

『その先は永代橋』、嵐山光三郎氏が書評を!

「週刊現代」2014年7月5日号の「リレー読書日記」(126ページ)に嵐山光三郎氏が書評を書かれています。 文末は「〜〜永代橋を主役にしたへそ曲がりのフットワークを見よ。」!『新国立劇場 何が問題か』(平凡社)も採り上げられており、見開きページのリー…

そうだ、文学館へ行こう

『季刊 詩的現代』(詩的現代の会)の9号「特集 そうだ、文学館へ行こう」に、愛敬浩一氏が「白玉楼中の人 草森紳一記念館」を書いていらっしゃることをお伝えしました。許可をいただいたので、この見開きをご紹介させていただきます。この他、「気になる文…

関川夏央氏新刊の巻頭に!

この5月末に出たばかりの関川夏央氏の新刊『文学は、たとえばこう読む 「解説」する文学2』(岩波書店)は、「本の山が崩れて遭難した人――草森紳一とその蔵書」の一文から始まります。目次の前に置かれた序文の扱いです。元々は「週刊ポスト」の連載「やむ…

池内紀氏も「週刊朝日」に

『その先は永代橋』(幻戯書房)の書評ですが、WEBだけではなく紙媒体にもありました。池内紀:「週刊朝日」2014年6月6日号(現在売り)岡崎武志:「サンデー毎日」2014年6月1日号(先週売り) 坪内祐三:「産経新聞」2014年5月25日号です。とりわけ、池…

『その先は永代橋』草森紳一著 死を予期か 衝撃的な吐血

「あえて内側からの書評を行う。〜〜」と始まる坪内祐三氏による書評が、5月25日産経のWEB版に掲載されました。お教えいただいたのは、蔵書整理でご尽力いただいたLiving Yellow氏。 おなつかしい! お元気でご活躍のようですね。ありがとうございました…

見逃せない。大型本フェアに『李賀 垂翅の客』が!

ジュンク堂書店及び丸善&ジュンク堂書店グループの18店舗で「本文二段組み 500p超 厚さ50ミリ本フェア」を開催中。参加した出版社は11社。芸術新聞社刊『李賀 垂翅の客』も棚に並べていただいています。都内では、ジュンク堂書店 池袋本店(6月末まで/外国…

「死にくたばる」草森紳一に導かれて

草森紳一没後、大著『中国文化大革命の大宣伝』や『李賀 垂翅の客』を出版した芸術新聞社のWEB連載の数々が評判です。平山周吉氏のWEB連載「戦争画リターンズ」は、ほんの70年前の日本の現実とは信じられず恐オモシロイ。 昨年開催された六本木ヒルズの会田…

「webマガジン航」に草森紳一の書庫が紹介されています!

一昨年9月「持ち主を亡くした本はどこへ行くのか」と題した連載で驚異的なアクセス数を獲得した「マガジン航」で、またまたライターの西牟田靖さんが続編「なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか」を書かれています。前回は草森蔵書整理プロジェクトを…

2014年最初のごあいさつです。

『新潮45』の2月号、「コラムで大回顧 2013なんでもベストテン」に『李賀 垂翅の客』を発見! (P163) とくに昭和史と伝記に関心を持つという筆者の平山周吉氏とは謎の人物?? 新潮選書から4月に出版される『昭和天皇と「よもの海」』(仮題)は、ちょ…

川村湊氏の「今年の3冊」に、『李賀 垂翅の客』。

今年もあと2日を残すばかりになりました。 十勝の蔵書整理ボランティア内田さんから第三週に年内の作業を終えましたと丁寧なお葉書をいただきました。 また高山さんからは、「李賀の本が紹介されています」と北海道新聞(12月22日)をお送りいただきました…

長谷川集平君は長崎で

前回、草森さんの回想集にご執筆頂きたいと思いながら消息が分からなかった金子喬彦さんのことにふれました。 長谷川集平さんも、消息が分からなかったお一人。 つい先日、友人のフェイスブックで偶然お名前を発見。メールを差し上げると、即ご返事がきまし…

愛敬浩一「幻想の階段ー草森紳一論」

群馬の詩人、愛敬浩一氏から「季刊 詩的現代」6号をお送りいただきました。 厚い雑誌の中ほどに26頁にわたる草森紳一論「幻想の階段」が掲載されています。愛敬氏が大学生だったときに買い求めた『ナンセンスの練習』は植草甚一の本とはまったく違って分かり…

李賀と草森紳一の生涯をよむ

見出しは、「週刊読書人」(2013年6月28日号)に掲載された『李賀 垂翅の客』の書評(円満字二郎氏)タイトルです。 武田泰淳、30歳のときの名著『司馬遷』と、草森紳一27歳〜37歳のときの未完の連載である本書を比べながら書きすすめられています。 古典は…

草森紳一と野原水嶺と短歌

帯広で発行されている『辛夷(こぶし)』という短歌雑誌があります。 草森さんの中学校(下音更中学校) の国語の先生がこの雑誌を創始した歌人の野原水嶺だったので、 草森さんも短歌を作って投稿していたことがあると弟の英二さんから伺ったことがあります…

「草森蔵書プロジェクト十勝」(No.19)から

プロジェクト十勝の内田さんがこまめにお手紙をくださいますので、 とてもありがたく思っています。昨年暮れの、旧東中音更小学校での蔵書整理は12月22日に終了。午後からは全員で木野に移動して焼き肉店で忘年会だったとか。会員は鹿追町、音更町、幕別町、…

「松岡正剛の千夜千冊」に感動的な紹介が

ちょっと感動的な紹介がでました……このターニングポイントの時代に……ウェブ・マガジンの「松岡正剛の千夜千冊 読相篇」―― 1486夜『本が崩れる』草森紳一です。ぜひ読んでください!

「草森蔵書整理プロジェクト十勝」から(NO.18)

東京は台風一過で、今日は秋の空が広がりました。 天災の多い年ですが、みなさまの所は大丈夫だったでしょうか。久しぶりに音更のボランティア、内田さんからお便りをいただきました。北海道も今年は30度を軽く越える猛暑の夏だったそうですが、9月24日…

『マガジン航』に草森蔵書整理の顛末が紹介されました!

本と出版の未来を考えると言うコンセプトで発行されている『マガジン航』(編集人・仲俣暁生)というWEBマガジンがあります。 電子書籍の可能性と問題を探るという記事が主なのですが、7月の「本で埋め尽くされた書斎をどうするか」(取材・西牟田靖)とい…

「蔵書整理プロジェクト十勝」からのお便り NO.16

いつものように音更町のボランティア、内田さんからのお便りです。 7月から東中音更小学校(廃校)での作業は、希望者をつのって午後も続けられるようになったそうです。涼しい北の国?ではなく、7月28日は33度を越える暑さになり、冷房がないため、窓を開け…

山口昌男先生のこと+音更町の活動のご報告(蔵書整理プロジェクト十勝 NO.15)

前回ご紹介した神谷忠孝氏の北海道新聞のコラムで、山口昌男氏が美幌町の出身であったことを知った。そうだったのか。 札幌大学の学長になられたとき、草森さんに来ませんかという電話があったことを聞いた。 もちろん草森さんは、お断りしたのだけれど。私…

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人