その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

愛敬浩一「幻想の階段ー草森紳一論」

 群馬の詩人、愛敬浩一氏から「季刊 詩的現代」6号をお送りいただきました。
厚い雑誌の中ほどに26頁にわたる草森紳一論「幻想の階段」が掲載されています。

愛敬氏が大学生だったときに買い求めた『ナンセンスの練習』は植草甚一の本とはまったく違って分かりにくく、以後『随筆 本が崩れる』(文春新書2005)に出会うまで無縁の作家だったそうです。

原稿は、『記憶のちぎれ雲』(本の雑誌社2011)の中原淳一葦原邦子の章から始まり、草森は、実は息子の中原洲一を論じたかったのではないか、一体何を書きたかったのか、草森紳一とはどんな物書きなのか、『子供の場所』(晶文社1975)をはじめとする70年代の著作から彼の感受性のありようと、切れば血の出る文章の魅力について語られています。

*お問合わせは、発行所:370−2314群馬県富岡市田篠1280−85 樋口武二方「詩的現代の会2」まで。定価:500円

*愛敬氏の『文芸・映画評論集 影と飛沫』(発行・書肆山住2013)にも、草森論「草森紳一という「穴」、もしくは「穴」の中の草森紳一」が掲載されています。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人