その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一と野原水嶺と短歌

帯広で発行されている『辛夷(こぶし)』という短歌雑誌があります。
草森さんの中学校(下音更中学校) の国語の先生がこの雑誌を創始した歌人の野原水嶺だったので、
草森さんも短歌を作って投稿していたことがあると弟の英二さんから伺ったことがあります。

蔵書の寄贈先を探していた4年前、帯広市図書館の吉田真弓館長に大変お世話になりましたが、当時、整理中の蔵書の中に『辛夷』を見つけ、何気なくパラパラ見ていると吉田真弓のお名前が出てきてびっくり。吉田さんは『辛夷』の同人でいらしたのでした。
そして今、十勝の蔵書整理でボランティアをして下さっている内田美佐子さんも、なんと『辛夷』の同人。
5月号で草森紳一のことをお書きになっていますので、許可をいただき掲載させていただきます。


(画像をクリックすると、文字が大きくなって読むことができます。)

草森紳一(17歳〜22歳)の『辛夷』掲載原稿☆
 
昭和30年2月号 新刊書(短歌5首詠)◎
昭和30年8月号 アンナ・カレニ―ナ(短歌4首詠)◎
昭和34年8月号 市川よし子小論 ◎
昭和35年2月号 「作品、そして人間(一)−幻惑的人々の群れー」(成田達夫、セロニアス・モンク
昭和35年4月号 「作品、そして人間(二)」(矢野八十二、西鶴
昭和35年5月号 「作品、そして人間(三)」(大塚陽子 ◎、手塚治虫
昭和35年6月号 「作品、そして人間(四)」(嵯峨美津江 ◎、北条民雄
昭和35年7月号 「作品、そして人間」(野原水嶺)◎
昭和35年9月号 「翅折れる雁の歌(一)李賀における青春のフォーム」
         トロンボンの黒人(短歌20首詠)
昭和35年10月号 「翅折れる雁の歌(二)」

(以上、帯広市図書館蔵のバックナンバーから吉田さんが調べてくださったもの。
◎印は内田原稿に一部引用があるものです)

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人