イライラ。
本屋が近くにないから。
早く読みたい雑誌があるのに、本屋がない。
近くにあった大きな本屋3軒はとっくになくなった。
古本屋もこの町には5〜6軒はあって、お散歩の楽しみだったのに、もうない。
乗り換えの渋谷駅B1のブックファーストは便利だったけれど、ここもなくなった。
ほんとうにイライラ。
駅から出て、街中の本屋に行かなくちゃあならないのは、暑さのせいで(本当は年齢のせい)いやなんですね。
で、エレベーターの乗り降りだけですむ目黒駅アトレ5階の有隣堂へ。
あった〜、一冊だけ残っていた!
売り切れだったら、イライラ再燃だったはず。ホッ。
読みたかったのはコレ。
特集巻頭対談の、高崎俊夫VS坪内祐三「函入り本を出すと出版社は消える?」。
高崎さんから「『本の雑誌』8月号で、坪内祐三さんと対談しています。冬樹社、荒地出版社、薔薇十字社、書肆パトリア、リブロポート、そして話の特集、となつかしい名前が飛び交う楽しい対談になりました。草森紳一さんの名前も登場しますので、ぜひ」とメールをいただいたのだ。
「消えた出版社を探せ!」は、面白い企画ですよねえ。私は”草森紳一ほぼ全執筆記録”をほそぼそと作成中なんですが(果たして完成するのか??)、消えてしまった版元名の調査にお手上げですから。
小さな出版社ほど個性が強く、人(編集発行人)と本(著者)が運命を共にしていましたよね。
対談には、リアルタイムで知っているなつかしい出版社の名前が、これでもかっていうぐらいに出て来ます。だけど物足りない。6ページで、駆け足ですっ飛ばし、の感。もったいない。本の雑誌社さん、丸ごと1冊の単行本にしてください!
他の特集記事「書店から見た出版社倒産」田口久美子、「書肆ユリイカの造本美」田中栞、「リブロポートとトレヴィル」永江朗等々も、興味深い。ぜひ本屋で手に取ってください。