その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

『李賀 垂翅の客』 は4月5、6日ごろ発売です。

『李賀 垂翅の客』の見本が出来上がりました。函は3月20日にアップしたチラシの写真よりはるかにシックで存在感のある装丁(熊谷博人)。表紙は布装で箔押しと大変ぜいたくな造りですが、二段組みにもかかわらずとても読みやすい本文組みと索引、新しい李賀伝も掲載されている編集に感動しました。
「垂翅の客」は草森紳一の27歳から37歳の連載なので、ご本人は文体も統一しつつ全編を書き直したいと言われていたそうですが、原田憲雄先生の跋文には本望でしょう。

4月5、6日ごろ書店への配本ということですが、ぜひ手にとって見ていただければと思います。


このブログでは、2回李賀に触れています。
2011年6月12日付け
「荒井健先生による追悼文が『飈風』(ひょうふう)で。続々…と続きます!」
2012年7月23日付け
「60-70年代の伝説の連載、草森紳一の「李賀」が来春出版予定です!」

そう言えば「崩れた本の山の中から 草森紳一蔵書整理プロジェクト」]でも李賀にふれたものがあったはずと検索をしてみて、
2009年1月10日に「19にして心すでに…」を発見。
久しぶりに蔵書整理のブログを読み始めたら面白くてはまってしまいました。
蔵書ブログの後半は寄贈に関する文章が多くなるのですが、本たちについてもっと書いていただきたかったですね。

それにしても草森没後の業績の数々に、男たちの愛を感じます。ほんとうに草森紳一という人は不思議な人でした。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人