今回は『悪食病誌 底のない舟』(昭文社出版部・1972年)の最初の見開きから。20編が収録されていますが、トップがルイス・キャロル論でP10からP39まで続きます。
不思議な本書の題名について草森さんは、なかなか決まらず悩んでいた時、偶然開いた『西遊記』から”無底舟”という語が「私に向かって、とびかかってきた」と後記で書いています。
副題の「悪食病誌」(あくじきびょうし)は、『黒の手帖』(檸檬社)の連載タイトルで、この連載が本書の半分を占めています。
神田・小宮山書店さんのブログに『黒の手帖』の表紙画像がたくさんアップされていました。執筆者、表紙絵のイラストともに、錚々たる顔ぶれです。
本書の装丁は高松次郎さん、扉には6月21日のブログで取り上げた和田誠さんデザインの「草森印」が使われています。
目次などの詳細は、草森紳一HP「白玉楼中の人」の著作目録ページをご覧ください。
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