その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一 書き出し劇場 2 『悪食病誌 底のない舟』

 
 今回は『悪食病誌 底のない舟』(昭文社出版部・1972年)の最初の見開きから。20編が収録されていますが、トップがルイス・キャロル論でP10からP39まで続きます。
 不思議な本書の題名について草森さんは、なかなか決まらず悩んでいた時、偶然開いた『西遊記』から”無底舟”という語が「私に向かって、とびかかってきた」と後記で書いています。
 副題の「悪食病誌」(あくじきびょうし)は、『黒の手帖』(檸檬社)の連載タイトルで、この連載が本書の半分を占めています。

神田・小宮山書店さんのブログに『黒の手帖』の表紙画像がたくさんアップされていました。執筆者、表紙絵のイラストともに、錚々たる顔ぶれです。

本書の装丁は高松次郎さん、扉には6月21日のブログで取り上げた和田誠さんデザインの「草森印」が使われています。

目次などの詳細は、草森紳一HP「白玉楼中の人」の著作目録ページをご覧ください。

(下の画像をクリックすると文字が大きくなります)

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人