先日偶然に、この特集号をとりあげたブログを見つけました。ていねいに草森世界を読み解いてくださっています。
コンタクト先が明示されていないので、筆者の方にお伝えできないままですが、ご紹介させていただきます。
中:ルソーについての草森の構想メモで、特集で紹介。 右:アンリ・ルソー「岩角の子供」1895年頃。この絵をもとに「子供の怪奇」を書く。
(初出は『美術手帖』1964年8月号。後「幼童の怪奇」と改題)
草森さんが亡くなった翌年の夏、『彷書月刊』の田村治芳さんと、皆川秀さんがこちらに来て下さり、生原稿を撮影したり、草森写真を選んでいただいたり、楽しいおしゃべりをしました。秋になって特集号が出て、その巻末に「来年、2010年10月号、通巻300号をもちまして休刊〜〜」の報告があって驚きました。
そして、2011年の1月、田村さんは旅立たれたのでした。
最終号までの『彷書月刊』には、これだけはやっとかないとという気迫にあふれた企画が続いています。作家がいなくなっても、編集者がいなくなっても、
本のなかにその仕事は残り、「言葉」は確実に時を超えて人をつないでいくと改めて思ったことでした。