その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

『雑文の巨人 草森紳一』(柴橋伴夫著)、南陀楼氏による書評です!

   編集者・ライターとして活躍する南陀楼綾繁さんが「読書人」(6月12日号)で書評をされていたことを芸術新聞社の相澤様からお教えいただいた。ご本人にご連絡をすると、「書店でこの本を手に取って、ぜひ紹介したいと思って読書人に打診しました」とのこと。「読書人」の許可をいただいたので、貼り付けます。

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WEBのリンクもあります。https://dokushojin.com/review.html?id=7250 

 南陀楼さんは、ご存知の通り不忍ブックストリート一箱古本市の企画者でもあって、「草森紳一蔵書整理プロジェクト」がスタートした翌2009年、まだ寄贈先も混沌としているときに取材をしてくださっています。その時の記事も下に。掲載は、今はなき「彷書月刊」(2009年6月号)です。

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  「彷書月刊」の掲載誌が見つからないので、草森紳一の特集が組まれた2009年10月号の表紙を貼り付けます。取材に来てくださった発行人の田村治芳氏との長話、お世話になった編集部の皆川秀氏も、懐かしい。

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 「彷書月刊」を探して未整理の段ボール箱を開けたら、「フリースタイル」(2012年4月10日号)の表紙が目に入りました。仲俣暁生さんの『とぶ船』(ヒルダ・ルイス著)についてのエッセイを読みたくて買ったんだったわね、と手に取ると、仲俣さんの文章は載っていなくて、南陀楼さんの文が見つかりました。

 「読まなくても残るもの――草森紳一さんのこと」というタイトル。そうか、草森さんとの出会いはそうだったのか・・・人の歩みが見えますね。

 

 そしたらナント、「フリースタイル」のすぐ下から、『季刊・本とコンピュータ』が出てきて、門前仲町の喫茶店「東亜」で南陀楼さんが受け取った草森原稿を発見!

なんということ! すべてご紹介しなければ。

 隣り合う原稿の切り抜きができないので、申し訳ありませんが、かえって見開き感があって良いかと思います。 

 しかし、草森マジックは現在も健在ですねえ。

 

●以下は「フリースタイル」(2012年4月10日号)から。

「読まなくても残るもの――草森紳一さんのこと」南陀楼綾繁

                                 (『町を歩いて本のなかへ』原書房・2017に収録)

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 ●以下は『本とコンピュータ』1998年夏号から。「新聞題字」蒐集狂 草森紳一

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(間違いやお気づきのことがあればお教えいただければありがたいです)

 

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人