その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森さんが遺した50余冊のスクラップブック

草森紳一が亡くなった後の整理で50冊余りのスクラップが見つかった。
原稿が活字になったものをていねいに残していた。
新聞発表のものや雑誌のものなど、連載もそうでないものも、きちんと残されていて几帳面だった草森さんらしい。
自身の評価マーク付きで、単行本に入れる心づもりのものにはかなりの赤字が入っている。長期連載のものは、合本されていた。
残念ながら2000年前後からのものはない。マンションの中は本たちで足の踏み場もなくなっていたし、仕事のテーマは副島種臣など歴史ものに絞られてきていたので、切抜をする必要性をあまり感じなかったのだろう。


単行本の初出一覧とこのスクラップの内容を入力してシャッフルすれば、草森紳一執筆リストが出来るだろうと考えた。2000年以後のものは調べやすいだろうし、これらをプラスすれば「草森紳一全執筆リスト」が出来上がるはずだと。
草森さんが亡くなった2008年秋から始めた蔵書の目録作成と並行してやれればと考えていたがスクラップを手にすることがなかなか難しく、5年が経ってしまった。回想集『草森紳一が、いた。』より、草森紳一の仕事をまとめるほうが大事と思っていたのだけれど。

早いもので来年は七回忌。とても間に合いそうにない。私も年をとっていくし……
でもありがたいことに強力な助っ人がいる。気長になんとかやって行きましょう!!

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人