その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

なつかしいお二人の写真


懐かしい写真を発見しました。
対談嫌いの草森さんにしては心を許した?とても良い表情と思ったら、やはりお相手はばばこういち氏。ばば氏前白に「草森さんとは20年来の雀友である」とあります。
『月刊 黙』の1994年4月号。テーマは「中国人に学べ」(ばばこういちのシリーズ「もう黙っていられない」のゲスト)です。(写真は河越生太氏)

小見出しは、「明治維新が中国文化を排除した」「死んだふりの中国哲学」「オリジナリティーを認めない中国人」「日本人はもっと己を知って行動せよ」「人類は一つになれない」など。
中国では自由という発想が日本のような形では起こらず、権力を得たら、そのわずかな自由をその期間命懸けで使おうという発想。
欧米人も中国人も日本人を子供と馬鹿にしながら、一方油断できないという警戒の目で見ている。日本人には無意識のことだが、これに気付いて意識して堂々とやればよい。
民族の違いを越えて地球が一つにならないものかというばばさんの問いに、「あり得ませんね。それは幻想ですよ。お互いの立場に固執して妥協はしないでしょうし、争いも確実に続くでしょう。それでもいいんゃあないですか。なんとかなるでしょう。〜〜」なんていつも通りおっしゃっている。

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人