その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

寒いけれど美しい日々が続きます。今日は七草。

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
 みなさま、良いお正月を過ごされましたでしょうか。

 私は、この20年余り年末年始は故郷で過ごしています。
 今年は母と二人きり。体が不自由なだけでなく、話すことも少し難しくなった母ですが、頭ははっきりしています。東京にいるときと異なり、穏やかに時が流れているのを感じられる日々でした。

 七草粥は召し上がりましたか。私は昨夜の帰京で買いそびれ、食べそびれ。

 そう言えば、ヘルパーさんとお雑煮の話になりましたが、うちはお澄ましでした。丸餅に、ほうれん草、大根、にんじん、かまぼこ。その上に播州の香りのよい焼きあなごをのせて、ゆずをひとかけら。とてもシンプルです。
 焼きあなごと言えば、小さく切ったあなごをすし桶いっぱいに散らした祖母の作るちらし寿しを思い出します。しいたけやにんじん、絹さや、錦糸玉子の彩りも美しく、味も絶品でした。

 なんとなく懐かしく、我が家の食べ物や家族とのにぎやかな食卓を思い出すのも、東京で乱暴な生活をしてきた反省からかもしれませんね。

 今年は、生活の、生きることの足元をちょっと見直しながらやっていかなきゃ……
 みなさま、本年もどうぞよろしく !

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人