古いデータをチェックしていたら、こんな写真が出てきました。
目録入力をしていたころに、草森紳一蔵書整理ブログ『崩れた本の山の中から』にアップしようと撮っておいたもの。原稿タイトルは「穴からは抜けられない」と決めて、それっきりになりました。
う〜〜ん、手にとって読みたいですねえ。見にくいですが、左端は滝田修の『只今潜行中』、右端はM.メーテルリンクの『蟻の生活』です。一体どんな関連が? 草森流の分類で、自室の同じ棚に並んでいました。雑誌でも思わぬところに波線があるのでふと目をやると、穴に関する記述のところだったり……みんな興味津々だったものです。
草森紳一の穴についての文章は、『「穴」を探る 老荘思想から世界を覗く』(河出書房新社・2009年)として、入力作業が終了する少し前に出版されました。目次は、HP『白玉楼中の人』の著作ページで読むことができますので、ぜひご覧ください。
草森さんがお元気なら、「穴」テーマで100冊書けるよと言われたかもしれません!
この本たちも今は、音更町の帯広大谷短大の記念室か、旧東中音更小学校の資料室にいることでしょう。北海道でもボランティアの方々が本を書棚に並べる作業をやってくださっているとか。ありがたい! 『崩れた本の山の中から』で紹介された数々の本たちと、またぜひ再会したいものです。