その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。 このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。写真 草森紳一

「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。 写真 草森紳一

草森紳一書き出し劇場14 『北狐の足跡 「書」という宇宙の大活劇』

 本書が出版されてからもう20年にもなるのかと思う。ご本人も、版元の社長も編集者も、胃がキリキリと痛むような、やはりひどい難産の末の出版だった。
つい先日、『北狐の足跡』を手に入れたいが、どこに問い合わせをすればいいでしょうかというお電話をいただいた。
高価な本なので買いそびれたけれど、書が好きなのでどうしても読みたくなったと。

版元に、まだありました!
1994年1月1日 ゲイン株式会社(TEL0424−98−1112)の発行です。
古今東西の墨跡をたどりながら、「こころ」の足跡をたどる試み。
全664ページ、箱入りの豪華本で12000円。
写真は白の箱ですが、表紙はさわやかな水色の布装。題字と跋文は石川九楊氏で、対談も掲載。
副島種臣白隠顔真卿土方歳三中村不折など貴重な書の図版など約170点掲載。
企画は坂崎重盛氏の波乗社で、編集担当は久米泰弘さんでしたね。ゲインの松坂静雄社長にも、ありがとうございました!

目次を見ていただければ面白さが一目瞭然。HP「白玉楼中の人」の著作目録38をご覧ください。

(画像をクリックすると読むことができます)

崩れた本の山の中から 白玉楼中の人